オフィスチェアを自宅や書斎で活用する人が増えています。しかし、一般的な椅子と比べると重量があり、場所もとります。そのため、いざというときに処分に困ることもあります。
この記事では、オフィスチェアを処分する際の注意点や中古品としての売却など、さまざまな観点からオフィスチェアの処分方法についてご紹介します。
目次
オフィスチェアは粗大ゴミとして処分できる?
家庭で使用していたオフィスチェアは、自治体に依頼して「粗大ゴミ」として捨てることが可能です。しかし法人の場合、同様に「粗大ゴミ」として処分できません。
家庭で出す場合の手順と費用
粗大ゴミの正確な定義は地域によって異なりますが、通常、すべての自治体でオフィスチェアは粗大ゴミに含まれるとされています。その場合、自治体のルールで捨て方が決められています。
- 自治体のホームページにアクセスし、電話かウェブで予約する。
- 予約すると、引き取り日と料金が表示される。
- コンビニエンスストアや指定店で粗大ゴミ処理券を入手し、必要事項を記入し、準備をする。
- 粗大ゴミ処理券を家具に貼り付け、回収日の午前8時までに指定された場所に投函する。
上記の流れで粗大ゴミとして出すことができます。オフィスチェアの処分費用は、300〜500円前後です。
法人で出す場合の手順と費用
市区町村が回収するのは、家庭から出るゴミだけです。そのため、オフィスチェアのように事業で使用されているものは引き取ってもらえません。これらの製品を撤去するには、自分で持っていくか、不用品回収業者に依頼して持っていってもらうかのどちらかの対応が必要です。
廃棄物処理場に持ち込む場合
特定の書類、料金、車両などがあらかじめ決められています。廃棄物処理場へ持ち込む前に確認しましょう。
オフィスチェアの処分する時の注意事項
オフィスチェアを廃棄する際には、3つの注意点があります。
- 通常のゴミとして処理することができないものがある。
- 運搬が難しく、分解が必要になることもある。
- 経年劣化で古いオフィスチェアは買取が難しい場合がある。
それぞれの注意点を詳しく紹介していきます。
通常のゴミとして処理することができないものがある
自治体では、一辺が30cm以上のものを粗大ゴミと定義しています。オフィスチェアは分解してもこの大きさに収まらないケースがあるので、通常のゴミとして出すことができません。捨てるときは、粗大ごみとして処理することを念頭に置いてください。
運搬が難しく、分解が必要になることもある
オフィスチェアは一般的に、椅子本体と脚の2つのパーツで構成されています。しかし、オフィスチェアを上下に組み立てた状態で運ぶと、重さや高さが出て、運搬が困難です。
そのため、2つのパーツに分割して処分することをお勧めします。必要な工具は六角レンチやドライバーなどです。
経年劣化で古いオフィスチェアは買取が難しい場合がある
長期間使用しているオフィスチェアは買取が難しい場合があります。多くの製品は耐用年数を超えると劣化が始まります。
ココがダメ
- 裂け目がある
- メッシュの部分の汚れ
- クッション性がない
- 部品の緩みや摩耗で不安定
など、いずれかに該当するようなオフィスチェアは買取が難しいでしょう。
おすすめのオフィスチェア処分方法3選
自治体のゴミ回収で処分する以外に、オフィスチェアを処分するための3つのお勧めの方法を紹介します。
リサイクルショップで買い取ってもらう
リサイクルショップでは、大きな傷やダメージを受けていないオフィスチェアを買い取ってくれる場合があります。状態が良く、付属品が多ければ多いほど買取可能性はあがります。ぜひ査定前に掃除と付属品の確認をしましょう。
不用品回収業者に依頼
不用品がオフィスチェア以外にもある場合は不用品回収業者に依頼しましょう。不用品回収業者は以下のようなメリットがあります。
ココがおすすめ
- オフィスチェア以外にも一括処分できる
- 分別や運搬不要。業者が作業を行ってくれる
- 希望する日に処分できる
しかし、不用品回収業者を選択する際に気をつけなければならないことがあります。無料と言われる不用品回収のサービスを提供する業者には悪徳業者などもありますので、慎重に選びましょう。
知人にゆずる
テレワークが一般化したことで、オフィスチェアの需要が高まっています。友人や身近な人に譲るというのも方法としてはありです。
オフィスチェアが大量にある場合
移転や買い替えなどで、古いオフィスチェアを大量に処分しなければならない場合、廃棄が大変です。無理なく迅速に解決するためには、不用品回収業者の力を借りることをおすすめします。
数が多いと料金が安くなる
トラック積み放題を利用すれば、トラックに収まる全ての商品を一度に処分することができます。大量のオフィスチェアを扱う場合は、個別に引き取りに来るよりも、トラック1台分などの定額サービスを利用した方がお得です。
買取が可能な業者もある
事業で使用しないオフィスチェアを大量に保有している場合は、事業用ゴミの処分を扱っているゴミ回収業者に依頼することをお勧めします。
いくつかの事業者は、オフィスチェアの査定や買取のために事務所や会社まで来てくれます。大量にオフィスチェアがある場合でも、手間なく処分することができます。
オフィスチェアの買取相場は?
近年、リモートワークの普及に伴い、オフィスチェアを求める人が増えています。その中でも有名メーカーの製品は高値で取引されることが多く、需要が急増しています。
今回は、中古家具市場で人気の高いオフィスチェアの特徴や価格についてご紹介します。
ハーマンミラーのオフィスチェア
ハーマンミラーのオフィスチェアは、快適で人間工学に基づいたチェアをお探しの方にお勧めの製品です。デザイン性の高いランバーサポート、調節可能なアーム、テンションコントロールを備え、何時間座っていても快適な座り心地を維持します。
また、人間工学に基づいたデザインは、疲労を軽減し、良い姿勢を促すのに役立ちます。
買取相場は従来モデルのクラシックが10,000円~60,000円ほど、最新モデルのリマスタードが30,000円~70,000円前後です。
コクヨのオフィスチェア
コクヨオフィスチェアは、組人間工学に基づいた形状、調節可能な背もたれと高さ、ソフトな布張りで、長時間座っていても快適な座り心地を提供するように設計されています。肘掛けは安定性を高め、スナップバック式のヘッドレストは首と頭部をサポートします。
また、コクヨのオフィスチェアは耐久性に優れ、折りたたんで簡単に持ち運びができるように設計されています。
買取相場は10,000円~30,000円ほどで、ほかには最上クラスの「インスパイン」が42,000円と言われています。
まとめ
住宅用・業務用のオフィスチェアを処分するための様々な手法と、それぞれの処分のメリットや費用感をまとめました。
法人でオフィス移転などで、不用品が大量に発生する場合は不用品回収業者を利用しましょう。