医療機器の廃棄は??処分方法や業者の選び方

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医療機器の廃棄は??処分方法や業者の選び方

 

医療機器は特定の法令に基づいて管理されているため、一般のごみや粗大ごみとして捨てることはできません。医療機器の廃棄にはどのような方法があるのでしょうか。

 

この記事では、医療機器の廃棄方法として、3つの方法(・産業廃棄物処理業者に委託する方法・メーカーに回収してもらう方法・買い取り業者などに下取り、引取りをしてもらう方法)また、家庭用医療機器の処分方法として不用品回収業者に依頼する方法を解説していきます。

 

医療機関が使っていたものは全て「産業廃棄物」扱い

 

医療機器が故障したり、新しいものに買い替えたりするときにどうやって処分するのでしょうか?医療機器は、一般のごみとして捨てることはできません。医療機関が使っていたものは、すべて「産業廃棄物」として扱われます。そのため専門の業者に依頼して適切な方法で廃棄しなければなりません。

 

医療機器を処分するときには「マニフェスト」という書類が必要です。マニフェストとは、廃棄物の排出元から処理先までの流れを記録し、管理するための書類で処分が正しく行われているかを確認するためにも必要です。

 

医療機器は、感染性のあるものとないものに分けられます。感染性のある医療機器は、「特別管理産業廃棄物」として扱われ、感染リスクを考慮して処分しなければなりません。感染性のない医療機器は、「一般産業廃棄物」として扱われます。どちらも、許可を持った業者に依頼することが大切です。業者を選ぶときには、以下の点に気をつけましょう。

 

ココに注意

  • 業者が法令に基づいた許可を持っているか確認する。
  • 業者が安全かつ適正な処理方法を実施しているか確認する。
  • 業者がマニフェストに従って処分を行っているか確認する。
  • 業者の料金相場を調べ、妥当な価格で処分を行っているか確認する。

 

医療廃棄物処理の 基礎知識→

 

 

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産業廃棄物処理業者に委託する方法

 

医療機器を産業廃棄物処理業者に依頼して廃棄する方法は以下の通りです。

 

感染性廃棄物と非感染性廃棄物に分ける

 

医療機器の廃棄は種類ごとに方法が違います。医療機器は使用後に感染性廃棄物と非感染性廃棄物に分けられます。感染性廃棄物とは、人体に接触したり、血液や体液などの感染源を含んだりするもので、感染症の拡大を防ぐために特別な処理が必要なものです。

 

非感染性廃棄物とは、感染性廃棄物以外のもので、一般的な産業廃棄物として処理できるものです。医療機関では、これらの廃棄物を仕分けし、適切な許可を持つ処理業者に任せなければいけません。

 

感染性廃棄物は他の廃棄物と別にし、専用の容器や袋に入れてマークを付けてください。収集運搬業者に渡すまで適切に保管してください。分類ができない場合は全て感染性廃棄物とみなし、感染性廃棄物の収集運搬または処分の資格を持つ処理業者に頼んでください

 

廃棄物処理法に基づく 感染性廃棄物処理マニュアル→

 

許可を持っている業者に依頼する

 

産業廃棄物(運搬処理)許可取得業者に依頼しましょう。産業廃棄物(運搬処理)許可資格を取得している業者は、各自治体のホームページや検索サイトで確認できます。

 

マニフェストを発行してもらう

 

医療機器を捨てるときには、マニフェストという書類が必要になります。マニフェストとは、医療機器の処分を頼む側と処分する側の間で、どんな手順で処分するかを書いておくものです。処分する側がちゃんと契約通りに処理しているかを確かめるためにも使います。マニフェストは5年間保管しなければなりません。

 

マニフェスト違反すると刑罰対象になる

  • 産業廃棄物(運搬処理)許可業者にマニフェストを渡していない
  • 産業廃棄物(運搬処理)許可業者からマニフェストのコピーをもらっていない
  • マニフェストを5年間保管していない

 

これらに当てはまると、「行為者は6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられます
正しくマニフェストを管理するには、電子マニフェストがおすすめです。電子マニフェストはデータを確実に保存し管理することもできます。

 

メーカーに回収してもらう方法

 

メーカーでは産業廃棄物(運搬処理)の許可を持っていないため、医療機器の廃棄ができません。

 

買い替えなどで下取り・引き取ってもらえることもありますが、この場合はメーカーが産業廃棄物取扱業者と契約して処分をしてくれているのです。自分で業者と契約する必要がなく手間が省けますがメーカーや品数によっては対応が出来ませんので、問い合わせてみることをおすすめします。

 

 

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買い取り業者・撤去業者に下取り・引取りをしてもらう

 

医療機器は、買い取り業者や中古業者に売却する方法もあります。状態が良いもの、高額なものは一度査定に出してみてはいかがでしょうか。買い取り業者や撤去業者の中には、処分品が多い場合や、閉院など医療機器以外にもイスや机など他にも処分品がある場合、他の処分品も回収してくれる業者もあります。ニーズに合わせて業者を選びましょう。

 

産業廃棄物処理業者に委託する場合は、廃棄物の種類や量に応じて数万円から数十万円の費用がかかりますし、メーカーや販売業者に回収してもらう場合も回収費用が発生することがあります。買い取り業者や撤去業者に売却する場合は、逆に代金を受け取ることができ、需要が高く状態が良ければ数万円から数百万円の価格で買い取ってもらえる可能性があります。

 

デメリットは、買い取りできる製品や業者が限られることや、買い取り価格が低いことです。信頼できる買い取り業者を見つけるためには、インターネットで口コミや評判を調べたり、複数の買い取り業者に査定を依頼したりすることがおすすめです。以下、医療機器の撤去・買い取りに対応している業者の一部です。

 

対応している業者

 

不用品回収業者に依頼する

 

医療機関で使用したものは産業廃棄物扱いになるため、不用品回収業者には依頼できません。また、家庭で使用した注射器など感染のリスクのあるものも回収不可です。

 

家庭用の医療機器として大型のマッサージ機は不用品回収業者をおすすめします。

 

マッサージ機は大きく重たいものが多いため、粗大ごみとして回収してもらうのは屋外まで運び出す必要があるため手間がかかります。
状態が良く需要も高いメーカーのものであればリサイクルショップの出張買い取りをおすすめしますが、状態が悪いものであれば自宅まで回収し処分してもらえる不用品回収業者の利用がおすすめです。不用品回収業者であれば即日対応してもらうことも可能で簡単に処分してもらえます。もちろんマッサージ機以外にも感染リスクのない医療機器(血圧計・体重計)も回収可能です。業者を選ぶ際には複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

 

 

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まとめ

 

医療機器を廃棄する際には、状態の良いものや需要の高いもの、点数が少ない場合は中古買い取り業者の検討をおすすめします。一方、処分品が多い場合や経年劣化などで買い取りが難しいものや、閉院する場合、医療機器以外にも処分品がある場合には医療機器以外にも回収してもらえる撤去業者にお願いする方法をおすすめします。

 

医療機関から排出されたものは全て産業廃棄物扱いになります。業者選びは慎重に行いルールを守りきちんと処分するようにしましょう。

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