- 「ごみとして出た鉄くず、金属くずはどのように回収すればいいの?」
- 「大量の鉄くず、金属くずの有効な処分方法を知りたい。」
金属製品やDIYなどで出た鉄くず、金属くず。中には、事業活動において大量に出るものもあるため、処分の仕方に困っている方も多くいるのではないでしょうか。
この記事では鉄くず、金属くずの大きさや量に合わせた処分方法を解説いたします。また、時間や手間がかけられない忙しい方にも有効な方法を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいただき、参考にしてみてください。
目次
事業活動で出た鉄くず、金属くずは、産業廃棄物として処分
事業活動によって出た鉄くず、金属くずは適切に処分をするために、「産業廃棄物」として処分をする必要があります。そのため、一般家庭ごみのように自治体で処分ができません。産業廃棄物は「産業廃棄物処理法」により、事業主の責任で処分をすることが定められています。
自身で持ち込み処分をするか、「産業廃棄物運搬業」の資格を持つ業者に依頼して処分をする必要があります。
鉄くず・金属くずの処分方法
鉄くず、金属くずの処分は家庭から出たものか、事業活動で出たものかによって処分の仕方が異なります。大きさや量によって適した処分方法を選ぶといいでしょう。
鉄くず・金属くずの処分方法は以下の6つの方法があります。
- 自治体の不燃ごみで処分する
- 自治体の粗大ごみで処分する
- 自治体が指定する処理場で持ち込み処分する
- スクラップ買取業者に回収してもらい処分する
- 産業廃棄物運搬業者に依頼して回収してもらう
- 不用品回収業者に依頼して処分する
それぞれの処分方法のメリットやデメリットを押さえながら、都合の良い方法を選択していきましょう。
自治体の不燃ごみで処分する
家庭から出た小型の金属製品やDIYなどで出た金属くずは、自治体の不燃ごみでの処分が可能です。一番手っ取り早く処分できる方法で、費用はごみ袋代のみなので、ほとんど費用をかけずに処分ができます。具体的には、ハサミ、包丁、フライパン、やかん、鍋、ラジカセ、釘などが不燃ごみでの処分が可能です。
包丁や釘などを捨てる場合は回収する方がケガをしないように、丈夫な紙などで固定して「危険」と外から見てもわかるように書いて捨てるようにしましょう。
自治体の粗大ごみで処分する
一辺の長さが30cmを超える金属製品や、鉄くず・金属くずは自治体の粗大ゴミで処分が可能です。具体的には、自転車、オーディオ機器、電子レンジ、石油ストーブなどが該当します。
ただし、家電リサイクル法の対象家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン)は粗大ごみでの処分が禁止されているので注意しましょう。処分にかかる手数料は、自治体によって異なりますが以下の金額がおおよその相場です。
おおよその相場
- 自転車 300円〜1200円
- オーディオ機器 300円〜2000円
- 電子レンジ 300円〜1000円
- 石油ストーブ 200円〜500円
自治体が指定するごみ処理場で持ち込み処分する
車やトラックなどで運び出しが可能であれば、自治体指定のごみ処理場に直接持ち込むことが可能です。自分で運び出す必要があるため、時間と手間はかかりますが、粗大ごみのように回収日まで待たずとも捨てられるうえに、粗大ごみの戸別回収より費用を安く抑えられます。
処分にかかる料金は自治体によってさまざまですが、大阪市の場合は10kgあたり90円、名古屋市の場合は10kgあたり200円、東京都の港区の場合は0円から1400円までの間で指定された金額で処分します。
スクラップ買取業者に回収してもらい処分する
工場での製造や、農業で使かわれた農機具など事業活動で出た鉄くずは、スクラップ回収業者に買い取ってもらうのも有効な手段です。数百キロ単位からの買取になるため、大量の鉄くず金属くずを処分したい事業者が主に利用します。
鉄くずの買取価格はおよそ1kgあたり30円〜40円程が相場となっています。
買い取ってもらう金属くずの中に、銅など価値の高いものがある場合は、1kgあたり1000円を超えたりと、高値での買取がのぞめます。
基本的に自己搬入になるため、手間と労力はかかりますが、処分費用を少しでも抑えたい方におすすめです。
産業廃棄物運搬業者に依頼して回収してもらう
事業をやっている方で、普段から利用されている産業廃棄物運搬業者がいらっしゃれば、依頼して処分するのも手っ取り早い方法でしょう。今までに依頼したことがない方ですと、業者を探すのに苦労はしますが、一度契約をしてしまえば、今後迷わずに捨てられるでしょう。
不用品回収業者に依頼して処分する
処分に時間や手間をかけたくない方や、自力での処分が困難な方は不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。不用品回収業者であれば、家庭や事業から出た鉄や金属に関係なく処分が可能です。業者が回収場所まで来て、運搬、積み込み、処分まで全て行うので自力での処分が難しい方でも安心して任せられます。
また、処分が難しい農機具や、鉄くず金属くず以外の不用品もまとめて引き取ってくれるので、時間や手間をかけたくない方でも効率良く処分が可能です。
処分にかかる費用は他の処分方法よりも高額になりますが、まとめて処分をすることで単体あたりの費用が抑えられます。
不用品回収業者を利用する際の注意点
回収から処分まで全て任せられる不用品回収業者ですが、悪質な業者に依頼しないように注意が必要です。見積もりの料金と話が違うと高額請求をされたり、無許可の業者に回収依頼をして依頼主が罰則をうけるトラブルが多発しています。
業者選びの際は、以下の3つポイントを確認し慎重に検討していきましょう。
- 業者が「一般廃棄物収集運搬業」の資格を所持しているのか確認する
- 見積もりを複数の業者で出してもらい、書面で必ずもらっておく
- 業者の口コミや評判、実績をインターネットで確認する
まとめ
この記事では、鉄くず、金属くず処分方法について解説しました。鉄くず金属くずは、一般家庭と事業では処分の方法が異なります。
事業活動によって出た鉄くず、金属くずは「産業廃棄物」になるため、自力での処分か「産業廃棄物運搬業」の資格を持った業者に依頼する必要があります。
包丁やハサミ、釘などの金属製品を不燃ごみで捨てる場合、丈夫な紙で固定するなど回収される方へ配慮して捨てましょう。農機具など処分が難しいものをお持ちの場合や、鉄くず金属くずが大量にあり、自力での処分が困難な場合は、迷わず不用品回収業者などに依頼するのも一つの手段です。
処分にかかる費用は高くなる傾向にありますが、業者が回収から処分まで全て行うため、手っ取り早く安全に任せられます。今まで鉄くずや金属くずが捨てられず悩んでいた方は、この機会に不用品回収業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。