- 「神棚の処分に困っている」
- 「そのまま捨てたら罰が当たりそう」
- 「不用品回収してくれるの?」
人生のなかでも神棚を処分する機会はそうそうないので、いざ処分したい時にどうしたらいいか困る方が大半です。本文では神棚の捨て方以外にも、処分前に確認しておきたいことや、不用品回収業者に頼む場合に気をつけるポイントも紹介していきます。
神棚の処分予定がある方や、買い替えを考えている方は参考にしてみてください。
目次
神棚を処分する時期や処分前に確認しておくこと
神棚を処分する時期は、人生のなかでもあまり多くありません。実際に神棚を処分したい時期や、処分前に確かめておくべきことを紹介します。
神棚を処分したいときはどんな時?
神棚を処分したい時期は、以下のケースが考えられます。
- 引っ越しや建て替えなどで、神棚を処分する必要がある場合
- 神棚が老朽化により、修理が困難な状態になった場合
- 神棚がまつられ続けられていないため、邪気が溜まっていると感じられる場合
- 汚れたり、傷んだりした場合
- 式年遷宮の20年と同じタイミングで新調したい場合
以上のような場合に、神棚を処分することが考えられますが、神棚は神道の伝統に基づいたものであり、正しく処分することが大切です。神棚の清め方や適切な処分方法について調べ、正しい方法で行うようにしましょう。
神棚の処分前に確認しておきたいこと
神棚の処分前には、まず神棚の種類を確認する必要があります。神棚には、魂が入っているものと入っていないものがあります。
ココに注意
- 魂が入っているものなら、神社や専門の業者に捨ててもらう
- 魂が入っていないなら、自治体にごみとして捨てる
神棚を自宅に置くときに、神主さんや神職さんに魂入れを頼んで入れている場合があります。
魂が入った状態で処分するのは無礼にあたるので、処分する際には神社で魂抜きをして供養しなくてはなりません。
魂が入っていない場合には、ゴミとしてすることができます。
そのままゴミに出すことに抵抗のある方は、神社や専門業者に依頼して引き取ってもらいましょう。
これらを知っておくことで、神棚を適切に処分することができます。また、どんな方法で処分する場合でも処分前の掃除は必須です。
感謝の気持ちをこめてホコリを取り除き、汚れも落としましょう。神棚は家族の信仰や思い出が詰まったものであるため、処分する際には心を込めて行うことが大切です。
神棚を神社で手放す方法
神棚を神社で捨てる方法と、神社以外で捨てる方法の2種類に分けて紹介します。
まずは、神棚を神社に持ち込んで処分してもらう方法を紹介します。家庭にある「小さな神社」として、ごみを出すことに気が引ける方には神社で対応してもらいましょう。
神社でお炊き上げをしてもらう
神社に神棚を持ち込んで、ご祈祷してもらって処分する方法です。神棚に魂入れをしてもらった記憶がある場合には、神社で祈祷をしてもらったあとにお炊き上げで処分されます。
祈祷することで神棚に魂が入っていない状態になるので、祈祷後は別のやり方で処分することも可能です。お炊き上げは神社によって行う時期が異なっているので、事前に確認しましょう。
また、神社によって料金も変わるので、数千円〜数万円の費用がかかることを想定して準備しておきましょう。
どんど焼きに出す
神棚をどんど焼きに出して処分する方法です。どんど焼きとは、毎年小正月の1月15日に行われる火祭り行事です。
しめ縄飾りや門松などの縁起物を燃やし、無病息災や子孫繫栄など、1年の健康や幸せを願います。
神棚は、どんど焼きに出して処分することもできます。家庭向けサイズの神棚であれば、どんど焼きに出せます。費用は最低で3,000円ほどかかります。
神棚を神社以外で処分する
神棚に魂が入っていない場合や、神社以外で処分しても構わない方向けの処分方法を4つ紹介します。時間や手間をかけずに処分したい方におすすめの方法です。
ゴミとして出す
神棚をゴミとして出す方法です。魂が入っていない時はこの方法が使えます。木材で作られている神棚は、燃えるゴミとして捨てられます。
家庭用の神棚のサイズであれば、可燃ゴミの袋に入るように解体して処分します。神棚のサイズが大きい場合には、粗大ゴミとして処分することになります。
自治体によっては神棚をゴミとして出せない地域もあるので、まずは自治体のホームページなどで確認してみましょう。
神棚の販売業者に依頼する
神棚を新しく買い替えたい場合に、古い神棚を引き取ってもらう方法です。魂が入っている神棚も、引き取った後に祈祷して頂けるところもあるので、安心して依頼することができます。
引き取り可能かどうかや、費用もサイズによって変わるので、まずは販売店に問い合わせてみましょう。
遺品整理業者に依頼する
亡くなった方が使っていた部屋を片づける、遺品整理業者に頼んで処分する方法です。遺品整理のプロであり遺品を丁寧に扱うので、神棚の処分も安心して任せることができます。
遺品回収業者によって費用はさまざまなので、複数の業者に見積もりを取って自分に合った業者を選びましょう。口コミなども合わせて確認しておくと、さらに安心できます。
不用品回収・廃品回収業者に依頼する
不用品回収や廃品回収業者に頼んで処分する方法です。
神棚一式をまとめて処分したい方や、自宅の不用品を一気に処分したい方にもおすすめです。ホームページや電話から簡単に依頼できますし、自宅まで来てくれるので神棚を移動する手間も省けます。
自分の都合に合わせて手間や時間をかけずに処分したい方に向いている処分の方法です。
神棚一式をまとめて処分するなら不用品回収または廃品回収がおすすめ
神棚を処分する方法で一番おすすめなのが、不用品回収または廃品回収業者に依頼することです。即日対応している業者も多いので、引っ越しなどで神棚以外の不用品もまとめてすぐに処分して欲しい時にも有効な手段です。
神棚を不用品回収や廃品回収で処分したい場合の方法や、失敗しない業者選びのポイントについて紹介します。
神棚を回収業者に頼んで処分する方法
神棚を、不用品回収または廃品回収業者に依頼する方法は特に難しいことはありません。
- 回収業者を決めたら、電話や公式サイトなどで依頼をします。
- 回収して欲しい日付や時間を伝え、回収の予約を確定します。
- 自分が希望した日時に、回収業者が自宅まで来てくれて作業開始です。
即日対応している不用品回収業者も多く、処分したいと思ったらすぐに依頼ができます。自分の都合に合わせて依頼を予約できるので、希望した日時に確実に処分することが可能です。
神棚は自宅の高い位置に設置してあり、自分で取り外したり運搬するのは難しい作業です。
回収業者に依頼すれば、神棚の取り外しや運搬、処分までしてくれるので、自分で行うよりも負担がかかりません。
失敗しない不用品回収業者の選び方
神聖な場所である神棚を、不用品回収業者に処分を任せたい場合には、丁寧に扱ってくれる業者であるほど安心できます。
最近だと不用品回収業者のなかに遺品整理士がいる場合もあります。
神棚の処分前に祈祷してくれるのでより安心感があります。
乱雑に扱う業者に当たらないように、不用品回収・廃品回収業者は慎重に選びましょう。
失敗しない不用品回収業者の選び方は以下の通りです。
1. 一般廃棄物収集運搬の許可があるか確認する
不用品回収は、一般廃棄物収集運搬の許可なく行うことができません。
街中で、無料で回収するとスピーカーで謳っている業者は、無許可で行っている悪質なところの可能性が高いです。
許可を取得しているかどうかは、公式HPまたは電話などで確認しておきましょう。
2. 正確な金額の見積もりを出してくれるかどうか
不用品回収業者によって料金は異なります。 事前に見積もりを出してもらい、料金を正確に提示してもらえるか確認しておきましょう。
曖昧な金額だと、後で高額な金額を請求してくる悪質な業者もあるので気を付けましょう。
3. 複数の業者で見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取ることで、費用や対応の比較ができます。
より信頼できて費用が抑えられる業者を選ぶことで、安心して処分を依頼することができます。
4. 口コミの評判を確認する
回収業者の評判や口コミを調べることで、信頼性の高い業者を選ぶことができます。 インターネットで業者の評価が掲載されているサイトが多くあるので、確認しておきましょう。
料金の安さだけで選ばず、業者の対応や実際に利用した口コミを確認することで、信頼できる不用品回収業者を選ぶことができます。1社だけに絞らず、複数の業者と比較することが失敗しないコツになります。
神棚の処分方法はいくつかあり、自分に合った方法で処分しよう
神棚を処分したい時は、人生の中で多くはありません。
ですが、木材で出来ているので、老朽化により何十年間に1度は買い替える時期があります。
小さい神社として家を守ってきた神棚は、自分に合った方法で処分していきましょう。神棚を一式まとめて処分したい方や、自宅にある不用品を一気に片づけたい方には、不用品回収や廃品回収がおすすめです。
即日対応可能な業者も多く、自分の都合に合わせて依頼することができます。ただ、業者のなかには違法な業務を行っているところもあるので、料金の安さにとらわれず、慎重に選ぶことが大切です。
既存の神棚を適切な方法で処分し、新しい神棚を気持ちよく迎えられるようにしていきましょう。