日常生活で必要不可欠な冷蔵庫。今となっては冷蔵庫がない生活なんて想像つきませんね。近年は冷凍食品の普及や作り置きの需要が高まり、冷蔵庫も大型なものが人気です。では、大きな冷蔵庫が壊れてしまったらどのように処分すれば良いのでしょうか。
今回は冷蔵庫の正しい処分方法を解説します。不用品回収や廃品回収だけではありません。
目次
冷蔵庫の処分方法を解説!
冷蔵庫は家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象品目です。対象になっているものはリサイクルが義務付けられています。家電リサイクル法は、一般家庭や事務所から排出された家電から有用な部分をリサイクルすることで廃棄物を減らすことと、資源の有効活用推進を目的とした法律です。そのため、冷蔵庫をそのまま処分することはできません。
家電リサイクル法の対象品目を処分する際にはリサイクル料金がかかります。リサイクル料金の支払いには家電リサイクル券が必要でその方法は2つあります。
2つの方法
1. 料金販売店回収方式の家電リサイクル券
家電量販店など廃棄家電を引き取るお店が発行し、記入するリサイクル券です。排出者はお店に対してリサイクル料金を支払います。
2. 料金郵便局振込方式の家電リサイクル券
排出者が直接指定引取場所に持ち込む場合に使用します。排出者はリサイクル料金を家電リサイクル券を使用して、郵便局で支払います。
家電を引き取ってもらうと家電リサイクル券の控えが発行されます。控えはしっかりと受取り、大切に保管してください。
また、冷蔵庫のような大きな家電は自分で運搬することは難しいですよね。自宅での引き取りを依頼する場合は収集運搬料金がプラスされます。料金はお店により異なるため直接確認してみてください。
自治体のリサイクルに出す
冷蔵庫を購入した店舗が分からないときは自治体のサービスを利用しましょう。東京23区では「家電リサイクル受付センター」横浜市では「家電リサイクル券センター」など自治体により名称が異なります。
ここでは、東京23区の「家電リサイクル受付センター」を紹介します。
家電リサイクル受付センター
電話:0570-087-200
インターネット:東京23区家電リサイクル事業協同組合 (kaden23rc.jp)
受付:月曜日から金曜日(9:00から17:00)
リサイクル料金目安:170L以下 3,740円 171L以上 4,730円(これに収集運搬料金が上乗せされます。)
家電リサイクル受付センターを利用して処分する場合の手順は以下の通りです。
- 処分する冷蔵庫のメーカー名と容量を確認します。
- 家電リサイクル受付センターのホームページ、または電話で申し込みをします。
- 収集日前日までに、収集会社と収集時間を確認します。
- 収集日当日になったら、廃棄物の引き渡しをします。
- リサイクル料金と収集運搬料金を現地で支払い、家電リサイクル券の控えを受け取ります。
申し込みをしてから収集してもらえるまで時間がかかることが多いため、日数に余裕を持った申し込みをしましょう。
東京23区のリサイクルサービスを例に挙げました。お住いの地域のサービスについては、各自治体のホームページを確認してください。
家電量販店に引き取ってもらう
冷蔵庫を購入した店舗が分かる場合は、その店舗に引き取りを依頼できます。家電量販店に引き取ってもらう場合の手順は以下の通りです。
- 冷蔵庫を購入した店舗に引き取りを依頼します。
- 店舗で家電リサイクル券を発行してもらいます。
- 決められた日時に自宅で冷蔵庫を引き取ってもらいます。
冷蔵庫の買い替えをした場合も古い冷蔵庫を引き取ってもらえます。その時は新しい冷蔵庫の設置と古い冷蔵庫の引き取りを同時にしてくれます。2つの用事を一気に済ませられるので便利ですね。
家電量販店では楽天やAmazonなどのネットショッピングで購入した冷蔵庫も引き取りを依頼することができます。気軽に相談してみてください。
指定引取場所に持ち込む
冷蔵庫を自分で指定引取場所に持ち込む方法があります。収集運搬料金がかからないため、お得に処分することができますが、かなりの手間がかかります。
指定引取場所に持ち込む場合の手順は以下の通りです。
- 郵便局で家電リサイクル券を発行してもらい、必要事項を記入する。
- 各自治体の指定引取場所へ連絡し、持ち込み可否や日時を確認します。
- 指定引取場所に冷蔵庫を運搬します。
冷蔵庫はかなり大きな家電になるため、自家用車で運ぶことは難しいでしょう。運搬用の車両を用意する必要があります。また、冷蔵庫を車両に積み込むのは大変です。このような作業に慣れていればいいですが、ケガにつながる恐れもあるので注意しましょう。
不用品回収業者に引き取りを依頼する
不用品回収業者はどのようなものでも引き取りをしてくれます。引っ越しや大掃除などで多くの廃棄物が出たときは利用すると便利です。また、すぐに引き取りを依頼できるので時間がないときにもおすすめです。
不用品回収業者に依頼して廃棄してもらう場合の手順は以下の通りです。
- 電話やインターネットで問い合わせをします。
- 見積もりをもらいます。料金設定は業者によってさまざまなので直接確認しましょう。
- 予定した日時に回収してもらいます。廃棄物は回収しやすいように前日までにまとめておきましょう。
- 支払いをして終了です。支払料金からリサイクル料金や収集運搬料金の内訳を確認すると安心です。
不用品回収業者の利用が一番手っ取り早いですが、近年は多額の料金を請求されたり、回収後に不法投棄をしたりと不用品回収の悪徳業者が増えています。冷蔵庫を捨てるだけでトラブルに巻き込こまれたら大変ですよね。
業者を選ぶときは以下の点に注意してください。
ココに注意
- 料金が無料など安すぎる業者は利用しない
- ホームページやネットの口コミを確認する
- 複数業者に見積もりを依頼して比較する
冷蔵庫を適切に処分するためにはご自身のリサーチ力も必要です。安心して処分できるようにきちんと調べてから依頼しましょう。
冷蔵庫の処分にかかる費用は?
ここまで冷蔵庫の処分方法を4つ紹介しました。では、一番お得な方法はどれでしょうか。
一番お得な方法は指定引取場所に自分で持ち込むことです。しかし、冷蔵庫はとても大きく運搬の危険があるためあまりおすすめできません。どうしても費用を安くしたいとき以外は避けた方が無難でしょう。
自治体のリサイクルサービスと家電量販店での引き取りは大きな差はありません。いずれもリサイクル料金と収集運搬料金がかかります。収集運搬料金は店舗によって異なるため、比較してみると良いでしょう。
不用品回収業者は業者よって料金設定が異なるため、見積もりを直接依頼し、費用を確認しましょう。前述した通り、高すぎたり安すぎたりする場合には少し疑ってみてください。
冷蔵庫の買い替えタイミングはいつ?
冷蔵庫の寿命は10年程度と言われています。以下の症状が出てきたら買い替えを検討しましょう。
買い替えをポイント
- 冷蔵庫が冷えない
- 冷蔵庫内が水で漏れている
- 製氷できない
- 耐用年数を過ぎている(耐用年数は6年です。)
突然冷蔵庫が壊れてしまうと食材が腐ったり、冷凍食品が溶けたりと日常生活にも影響を及ぼします。少し怪しいなと思ったら思い切って買い替えることがおすすめです。
まとめ
今回は冷蔵庫の処分方法について解説しました。冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目のため、簡単に処分することはできません。必ずリサイクルできる店舗に引き取りを依頼しましょう。
また、のちにトラブルにならないよう家電リサイクル券の控えは大切に保管してくださいね。24時間365日働き続けてくれる冷蔵庫の寿命は10年程度です。大切に使ったあとは適切な方法で処分をしてあげましょう。