意外と知られていない粗大ごみの処分方法。特にベッドは古くなったり、子供の成長に合わせて買い替えたりとごみに出すことも多いと思います。また最近では、新型コロナウイルスも落ち着きを見せ、進学や転勤で引っ越しをする方も増えました。引っ越しで大変な作業の1つでもあるごみ処理。ベッドなどの大きなごみはどこに捨てればいいのか迷う方もいますよね。
今回はベッドや粗大ごみの処分方法について解説します。
目次
粗大ごみに分類されるものは?
粗大ごみの定義は市区町村により異なりますが、1辺の長さが30センチメートルを超える金属、プラスチック、木材、電化製品とすることが多いです。また、大きなものを30センチメートル以下に解体しても、それは粗大ごみに分類されるので注意しましょう。
具体的にはベッド、テーブル、椅子、ソファ、布団、自転車などの家具類から、電子レンジ、炊飯器、掃除機などの家電も含まれます。エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機は家電リサイクル法によりリサイクルすることが義務付けられており、粗大ごみとしては出せませんので注意してください。
一般的なごみ袋に入らない大きなごみと思っていれば良いですね。
粗大ごみの処分方法を解説!
早速、粗大ごみの処分方法を2種類解説します。どちらにもメリットとデメリットがありますので、それぞれの方法を理解してご自身に合った方法を選んでください。いずれにせよ、正しい方法で適切に処分しましょう。
市区町村のルールに従う
まず1つ目が市区町村のルールに従う方法です。市区町村には粗大ごみを処理するためのサービスがあります。そのサービスは市区町村によって異なるのでお住いの地域のルールを確認してください。
ここで一般的な手順を紹介します。
【手順1】
各市区町村の「粗大ごみ受付センター」へ電話、またはホームページで申し込みをします。申し込みをするときに収集日やごみ処理手数料の確認をしましょう。手数料は品目によって変わります。
【手順2】
有料粗大ごみ処理券を購入します。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで購入することができます。有料ごみ処理券取扱店はホームページで確認できます。以下の場合は手数料が減額、もしくは免除となることがありますので、粗大ごみ受付センターに問い合わせをしましょう。
- 災害を受けたとき
- 生活保護受給者
- 児童扶養手当受給者
- 特別児童扶養手当受給者
- 老齢福祉年金受給者
【手順3】
粗大ごみの表面に有料ごみ処理を貼り、指定場所に出します。戸建ての場合は玄関先、集合住宅では1階などとルールがあります。必ず確認しましょう。家からの持ち出しができない場合は粗大ごみ持ち出しのサービスもありますので、必要な場合は問い合わせをしましょう。
市区町村によっては指定場所に持ち込みをすることがあります。
市区町村のルールに従う場合のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 市区町村のサービスのため、安心して利用できる
- 手数料が分かりやすく、比較的安い
デメリット
- 指定場所までの持ち出しが必要
- 申し込みから処分まで時間がかかる場合がある
- 一度に捨てられる量に制限がある
不用品回収業者や廃品回収業者に依頼する
引っ越しや大掃除などでごみが大量に出たときには不用品回収業者や廃品回収業者に引き取りを依頼することがおすすめです。粗大ごみはもちろん、基本的にはどのようなものでも回収してもらえます。
ここで、一般的な手順を紹介します。
【手順1】
お近くの不用品回収業者や廃品回収業者に問い合わせをする。
【手順2】
ごみの種類や量を伝え、見積もりをもらう。料金設定は業者によってさまざまなので、時間に余裕があれば何社かで見積もりを取って、比較しても良いでしょう。
【手順3】
不用品を回収してもらう。
【手順4】
支払いをする。
不用品回収業者に依頼する場合のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- どのようなものでも回収してくれる
- 回収量の制限がない
- 自宅で回収してくれる
デメリット
- 比較的費用が高い
- 業者選びが必要
粗大ごみの量が多い時には便利な不用品回収業者ですが、最近は一般廃棄物処理業の許可を取得していない悪徳業者が増えています。悪徳業からは必要以上の多額の請求をされることがあります。また、逆に手数料が安すぎる場合や無料回収をうたっている業者にも注意が必要です。不法投棄をしている可能性があります。家具や家電を不法投棄すると火災の発生や生態系にも被害を及ぼします。
トラブルに巻き込まれないためにも業者選びは慎重に行いましょう。特に、以下の点を確認してみてください。
ココがポイント
- 一般廃棄物処理業の許可を取得していること
- 業者のホームページに会社の所在地があること
- ネットの口コミに問題がないこと
- 余裕があれば複数業者の見積もりを比較し、手数料に違和感がないこと
粗大ごみを適切に処理できるよう、しっかりリサーチしましょうね。
粗大ごみの処分にかかる手数料は?
2種類の粗大ごみ処理の方法を紹介してきました。ここで、それぞれの手数料についてみていきます。
市区町村のルールに従う場合、手数料はホームページで確認ができます。品種ごとに決められているため、明確な手数料を把握することが可能です。
不用品回収業者に依頼する場合、前述した通り、業者によって料金設定はさまざまなため、手数料については一概には言えません。トラブルに巻き込まれないためにも見積もりを依頼しましょう。
しかし、この2つの方法を比較すると粗大ごみ1つの手数料で見れば、市区町村を利用した方が安くなる場合が多いです。しかし不用品が多いときには、手間と手数料を天秤にかけてベストな方法を選びましょう。
また、手数料を安くする方法としてリサイクルショップでの買取があります。まだきれいなものや問題なく使える状態であればリサイクルショップに査定を依頼してみてください。思わぬ収入になるかもしれません。しかし、持ち込みのみのリサイクルショップもあるため依頼する前に確認するようにしましょう。
手数料をかけないためには他の人に譲る方法もあります。譲り先を探したり、そこまで運び出しをしたりと手間がかかりますが、手数料はほとんどかかりません。新しい人に使ってもらえたら嬉しいですよね。
粗大ごみを放置するとどうなる?
粗大ごみをその辺に放置する不法投棄。不法投棄は法律で禁じられていることをご存じでしょうか。不法投棄をすると廃棄物処理法により罰せられます。これは不法投棄が周囲にさまざまな悪影響をもたらすからです。
ココに注意
- 町の景観が悪くなる
- 生態系に被害を及ぼす
- 火災などの災害に発展する
自分で不法投棄をしなくても不用品回収を依頼した業者が不法投棄をする可能性があります。前述したポイントをおさえて不法投棄がないようにしましょう。知らないところで自分のごみが周囲に悪影響をもたらしたら嫌ですよね。
まとめ
粗大ごみの処分方法を2種類紹介しました。粗大ごみは市区町村のサービスや不用品回収業者、廃品回収業者を利用して捨てることができます。しっかりとそれぞれのルールを確認しましょう。
どちらの方法を選ぶかは、かける手間と手数料が大きなポイントなります。また、トラブルに巻き込まれることがないように業者選びには注意しましょう。長い間使用した家具や家電は最後まで気持ちよく処分しましょうね。